

40歳上の被保険者・被扶養者の方に平成20年4月から特定健診・特定保健指導がスタートしました。
- 特定健診・特定保健指導について
医療制度改革関連法が平成18年6月14日に成立し、同年6月21日に公布されました。
このなかで、老人保健法は、「高齢者の医療の確保に関する法律」(高齢者医療確保法)へ改正され、
平成20年度から施工されます。
この法律で、保険者(健康保険組合など)は、40歳以上の加入者(被保険者および被扶養者)に対して、特定健康診査・
特定保健指導を実施する事が義務付けられました。特定健康診査(特定健診)とは、糖尿病等の生活習慣病に関する
健康診査をいい、特定保健指導とは、特定健康診査の結果により健康の保持に努める必要がある人に対して行われる
保健指導の事です。
特定健診・特定保健指導では、糖尿病等の生活習慣病の有病者・予備群を減少させるという観点から、メタボリック
シンドローム(内蔵脂肪症候群)の概念を導入する事が大きな柱になっています。
政策目標として、平成27年度には糖尿病等の生活習慣病の該当者・予備群を平成20年度比で25%減少させることが
うたわれ、また単一健保組合では健診受診率80%が目標として設定されました。
- メタボリックシンドローム(内蔵脂肪症候群)とは?
食べ過ぎ・飲み過ぎ・運動不足といった不健康な生活を送っていると、体内に内蔵脂肪が
たまっていきます。実は、この蓄積した内蔵脂肪の細胞が悪玉物質(生理活性物質)を分泌して代謝異常を引き起こし、
血圧を上げたり、血糖値を上げたりと体に悪さをすることがわかりました。これがメタボリックシンドローム
(内蔵脂肪症候群)です。この状態を放置すると、高血圧、高血糖へと進行し、やがて全身に動脈硬化を
引き起こします。
- 特定健診ではここを調べます
これまでは、高血圧症、糖尿病など、個々の病気の早期発見・早期治療を重視した
健診が行われてきました。これからは、新たにメタボリックシンドローム(内蔵脂肪症候群)予防の関上げ方を
取り入れ、もっと早い時期に生活習慣病の発生を防ぐ事をめざす健診に変わります。
特定健康診査は、これまでの健診で見過ごされていたメタボリックシンドロームを早期発見する事がねらいです。
この健診では、内蔵脂肪のたまり具合を調べるために、項目の1つに「腹囲測定」が設けられました。
≪特定健診項目≫
| 検査項目 |
| 診察 |
質問(問診) |
| 計測 |
身長 |
| 体重 |
| 肥満度・標準体重 |
| 腹囲 |
| 理学的所見(身体診察) |
| 血圧 |
| 脂質 |
総コレステロール定量 |
| 中性脂肪 |
| HDL-コレステロール |
| LDL-コレステロール |
| 肝機能 |
AST(GOT) |
| ALT(GPT) |
γ-GT(γ-GPT) |
| 代謝系 |
空腹時血糖 |
| 尿糖 |
| ヘモグロビンA1c(HbA1c) |
| 血液一般 |
ヘマトクリット値 |
| 血色素測定 |
| 赤血球数 |
| 尿・腎機能 |
尿蛋白 |
| 潜血 |
| 血清クレアチニン |
| 心電図 |
| 眼底検査 |
- 保健指導レベル
特定健康診査では、健信吾のフォローについても大きく変わります。
現在、人間ドックなどでは検査後に栄養や運動などの生活指導をしてくれますが、自治体健診など
では簡単な結果通知のみ、というのが一般的です。特定健康診査では、健診を受けたあと、
内蔵脂肪蓄積の程度(腹囲および肥満度)、高血圧、高中性脂肪(低HDLコレステロール)、高血糖など、
動脈硬化リスクをもとに健診受診者を「情報提供」「動機づけ支援」「積極的支援」の3つの
保健指導レベルに分類し(階層化)、そのリスクに応じた特定保健指導が行われます。
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